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STORY
「白い金」の物語
— 砂糖が紡いだ、和食のDNA —
かつて砂糖は「白い金」と呼ばれ、薬として珍重された貴重な品でした。海を越えて伝わった一粒の甘さは、やがて日本の食文化そのものを静かに育んでいきます。日常に溶け込んだ「甘さ」の奥には、長い歴史と、人をもてなす心が息づいています。
薬として渡来した、ひとさじの甘さ
砂糖が日本に伝わったのは、遠く奈良・平安の頃と言われています。当初はごく限られた人だけが口にできる「薬」として扱われ、庶民には手の届かない宝物でした。甘さはそのまま、健やかさと豊かさの象徴。ひとさじの砂糖に、人々は特別な価値を見出していたのです。
もてなしの文化へ
時代が下るにつれ、砂糖は茶の湯とともに「もてなし」の中心へと歩みを進めます。四季を映す和菓子が次々と生まれ、甘さは人と人との心を結ぶ言葉になりました。大切な方へ菓子を贈り、感謝を伝える——そんな習わしも、この長い時間の中で育まれてきたものです。
黒糖という、原点の味
そして、黒糖。精製されすぎない、素朴で滋味深いその甘さは、砂糖が歩んできた長い物語の「原点」のような味わいです。ミネラルを含んだコク、後を引かないやさしい余韻。久留米 黒棒本舗は大正九年の創業以来、「蜜つけは手仕上げ」のこだわりを守り、黒砂糖本来の美味しさを一本一本ていねいにお届けしています。
ひとくちの黒糖に、和食が紡いできた甘さの物語を——。ぜひ、味わってみてください。